【看板デザイン】フォント選びのコツ
看板をつくるときに、とても重要な工程に「デザイン」があります。
どんな方にむけて何を伝えたいか、そのことを明確にすることで、どんなデザインとしていくかの方向性が決まってきます。
ターゲットに向けて情報を正しく伝えるために、どんなフォントを使っていくのが正解なのか、今回は看板デザインにおいてのフォント選びのコツをお伝えいたします!
目立つ!読める!基本はゴシック!
日本語のフォントには大きくわけて「ゴシック体」と「明朝体」の体の二つがあります。また他にも毛筆で書いたような「筆文字」や可愛いらしい「手書き風フォント」なんかもあったりますね。
その中で、看板デザインの際にまず選ぶべきは「ゴシック体」がベストでしょう。
ターゲットや設置個所、お店や企業のブランディングといった前提条件にもよりますが、ほとんどの場合でゴシック体を使用していくことをオススメします。
その理由は単純明快。とにかく読みやすい!ということです。
手元にあるチラシやスマホなどで見るデジタル広告と違い、看板とそれを見る人の間にはそれなりの距離がある場合がほとんどです。
明朝体は太い線と細い線で構成されており、遠くから見たときに読みにくいという難点があるのに対し、ゴシック体は縦と横の線の幅が均一で、太めのゴシックは遠くからでも可読性を担保することができます。
道路の青い看板といった指示標識や、駅構内の案内版などでゴシック体が使われている理由は、このように情報を遠くからでも正しく認識してもらえるようにということなんですね。
明朝体や手書き文字でオシャレにいきたいところもグッとこらえて、伝えるべき情報はとにかく読みやすいゴシック体を選んでいくとよいでしょう。
例外も多数!明朝体が活躍するポイント
基本はゴシック体とお伝えしましたが、もちろん例外も無数に存在します。
例えば、看板を通して「凛とした雰囲気」や「落ち着いた印象」を与えたい場合や、高級感を演出したい場合などはゴシック体よりも明朝体が向いています。
この場合に気を付けなくてはならないのが、「だからと言って読みにくくてよいのだろうか?!」ということです。
結論としては、良い場合と悪い場合があります。
読みにくくても良い場合
まず読みにくくても良い場合とはどんなシチュエーションなのでしょうか。それは先に挙げたような特定の雰囲気を重視する場合です。その看板は直接的な集客目的というよりも、どちらかというと「表札」の役割を担うことが多く、「高級感」や「凛とした」などお店や企業の持つ「空気」を伝える際は、明朝体を使用したほうが良い場合となります。
読みにくくては悪い場合
では逆に悪い場合はというとどうでしょうか。
先ほど挙げたように、お店自体に掲げる「表札」としての目的であれば良いでしょう。ただし、例えばお店から離れた場所に掲げるような、「広告目的の看板」や「お店へと誘導する案内看板」をデザインするときに、落ち着いた雰囲気の演出に気を取られるあまり、「ぱっと見で伝えなきゃいけない肝心な情報」まで明朝体で凛と描かれていては、伝えるべき情報が伝わらず集客の可能性を下げてしまいかねません。
「この先100メートル交差点を左折」や「電話番号」「住所」などのお問合せ先など、具体的に伝えたい情報は可読性を重視するのが良いでしょう。徒歩や車で動きながらその看板を見る人に対し情報を速やかにお届けしたい場合は、やはりゴシック体が望ましいと考えられます。
目的に適うとはどういうこと?詳しくはこちらから↓↓
伝えたいものが「情報」なのか「空気」なのか、その違いによって明朝体とゴシック体を使い分け、目的に適ったデザインの看板を作り上げることが大切ですね!
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